sound
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人は、生きていく中でいろんな感情の側面と出会う。
正直になれない。どうにも切なく揺れる心と、ややこしいことにも反応してしまったり。
反対に、愛情を感じた瞬間、心がギュット熱くなったり、嬉しい言葉の回想。
また言葉にならないくらい美しいものと出会った時。
We encounter various aspects of emotions in our lives.
There are moments when we can not be honest with ourselves and react to hesitant
minds or confusion. On the contrary, there are moments when our hearts become
heated with love or filled with memories of pleasant words. There are also moments
when we meet something beautiful, which is beyond explanation with words.
何かをきっかけとして
過去が鮮明に目の前に立ち憚る。
それは、音だったり、匂いだったり、色だったり、何気のない言葉を通して
自分の中にある記憶装置が発動、物語が蘇る。
その中にいると、何故か優しくなれたり、愛したり、嫌いになったり、拗ねたり
笑ったり、優しかったりできる。
Something triggers us to call back things from the past vividly.
It could be a sound, scent, or color.
Some unintentional words could activate a memory apparatus and bring back a story.
As we are embraced in this memory, we can naturally become gentle, loving, hating, sulky, or laughing.
…いつからか、その時遭遇した感情とやらは自分の都合の良いように選別仕分けされストックしていくのではないかと思うようになった。
何故ならば、それらの物語の主役は『ワタシ』だから。
ただ一つ、その物語はそう長くは語ってくれない。
そう、記憶はいつも行ったり来たり。
再び記憶装置メモリーに内包される。
I wonder if we have selected and stored those memories for our convenience for
some time. It is because the hero of the story is “me.”
But this story won’t tell you the tale too long; the memory will come and go. Then, it
will go back to the inside of the memory apparatus.
Ps.
記憶、
それら達は
未開ゾーンの境地にて
もう一つの
『確かな現実』として
密かに、居座り続けている。
再び記憶装置メモリーに
内包される。
The memories will continue living as another “genuine reality” in the unknownrealm.
6/17/75’
理性が動機につながらない。
しっかりとロジカルと情熱は振り分けられる。
動機の道筋は記憶からくる波動が働きかけているに違いない。
6/30/75’
友人が、ヘミングウェイ作[老人と海]についての話を誘ってきた。
6/17/75’
理性が動機につながらない。
しっかりとロジカルと情熱は振り分けられる。
動機の道筋は記憶からくる波動が働きかけているに違いない。
6/30/75’
長い会話の中、お互いの心地良いとする場所が違うことに気づいた。
結果、友人『M』とは同じ空間にいて、2種の時間経験をしただけのこと。
共通の中にいた老人の存在がなかったようになったことはなぜか寂しかった。
海と老人か…ジョン・ケージの『4分33秒』が何故か頭を巡る。
7/16/75’
この瞬間、この時間を潜る
Japan am11:00 ワタシの今日のランチはパスタ、準備開始。
Italia Veneto に住む友人 am4:00 燃えるような赤の上下のパジャマで爆睡!
America の友人 pm10:00 彼はよく食べる。コーラ片手に残りのピザが…目に浮かぶ。
いつか旅したい南極 ボストーク基地 am7:00 ペンギンgood morning!!
森の生き物は全ていろんな表情で呼吸してる。
海底の全ての魚も、体を踊らせながら呼吸してる。
次元ではない、いくつもの別の表情。
7/29/75’
ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』
読みかけの本が手付かずで…久しぶりに手に取る。
少しだけ読み進めていくと、
長編にしなければならない理由が3編まで読んで理解できた。
信仰や死に対して、国家と教会、様々な人間模様。その裏にある葛藤と嫉妬。
これらを解決するには、膨大な時間がかかる。
その中で、
三男のアレクセイ・カラマーゾフは最後までピュアでいて欲しいとなぜか…心願う。
8/13/75’
7/4/75’
映像は全てモノクロームの世界。
舗装されてない道の至るところに水たまりが見える。
その道を少女が突然現れた。
その少女とは、
ワタシが小さかった時のワタシ。
いくつもの水たまりをワタシは大きく足を上げ、バシャリと水面を叩く。
何度も何度もそれを繰り返す。そのうちに履いている長靴が鮮明な『青』になった。
長靴の部分だけが『青』なのだ。
何度も繰り返すものだから、『青』の長靴が曖昧なシルエットとなる。
『青』が、水たまり一面に映り出した…
その水たまりの『青』は空に逃げるように飛んでいく。
夢の中は全て『青』
に、変わった。
昨夜見た夢の話。
7/6/75’
雨続きだったこの朝、
空はとても澄んだ蒼い。
7月に近い、6月の終わりに
…蒼い、青い、碧い、あおいと頭に浮かぶが
目に映る空色はやはり『蒼い』
デレク・ジャーマン『BLUE』と
イヴ・クライン『BLUE』は同じ、『BLUE』
8/17/75’
突如と降りかかる ワタシは何処から、何から、誰から勢いを得ているの?
ある哲学者は言っていた。
ー思考とは外側を意味しているー
と言う。
意識の隠れた深層へ投げかけられる
重要なものも、
依然として何の深みもなく表面に在る。
思考の背後にあるものは、
あるか無いかで大きく違う、
それは、経験、知識、記憶。
勢いは外部から迫ってきたのではなく、
内側からだった。
8/29/75’
羊が一匹、
羊が二匹、
羊が三匹…
…羊が二十二匹、
羊が二十三匹、
羊が二十四匹…
羊が五十四匹、
羊が五十五匹、
羊が五十六匹…
羊が七十五匹、
羊が百匹、
羊が百十二匹…
羊が…
たくさんの羊が動き出す。
踊っている、
逆立ちしてる、
抱き合ってる、
羊の奇想天外な行動で
落ち着かない。
…眠れない夜は、
想像力を遥かに豊かにする。
9/14/75’
遊園地は『トラウマ』の象徴。
予期せぬ、緊張感と動きについていけない。
ジェットコースター、観覧車、コーヒーカップ…
さらに恐怖しかない、お化け屋敷。
高所恐怖症と…様々な恐怖と不安は、
前世の記憶からくるのではないかとさえ妄想する。
フランス革命期
ブリエンヌの弾圧、自由主義貴族との戦いに敗れ、
自ら、とてつもなく高い崖から飛びこんだ。
そう、きっとそんな理由から……
9/2/75’
価値観の逆転。 文化は依然として、「価値のあるもの」を先に追う。
しかし、ダダイズムとシュルレアリスムの現れは?
思想的探究と否定、攻撃、破壊のニヒリズムが根底。
その背景にあるものは?
社会秩序と、常識が全てではないということ。
価値は揺るぎない自分の中にある。
その
粒を口に含むと、
蒼い、青い、あおいが広がる。
この
粒を口に含むと
時間が止まった。
森の匂いがする。
海底の匂いがする。
あの
粒を口に含むと
ワタシが小さかった時のワタシが映る。
どの
粒を口に含むと
永遠の今が確保できるの?
最後の粒を口に含んだ瞬間、
日記に綴っていた文字が
消えた。
Ps.
記憶、
それら達は
未開ゾーンの境地にて
もう一つの『確かな現実』として
密かに、居座り続けている。
京都精華大学芸術学部で陶芸を学び、ある博物館で縄文土器のなかでもより装飾的な火焔(かえん)土器を見て衝撃を受けて以来、縄文をテーマとした作品も制作している
星ヶ丘洋裁学校で洋裁を習う。
目に映った時、心が浮き立つようなバッグ・小物などを制作。
国内のギャラリーやセレクトショップなどに展示、制作活動をしている。
https://mamerucu.com/
97年よりホテルのパティスリーや個人販売にて活動開始。
2015年愛知県名古屋市にケーキ店”nokos àl’étage”開店。
https://nokos.jp/